
道北きらめき発掘大使のナナミです。今回は北海道富良野市の洋菓子店「ふらのパティスリートロン」さんの看板商品「きのわ」をご紹介します!
<今回お話を伺った人>

パティシエ 加野さん
中富良野町出身。キャンプもスキーも大好き。
休日は外でアクティブに過ごすのが好きな超アウトドア派。
<きらめくストア スタッフ>

道北きらめき発掘大使ナナミ
和菓子も洋菓子も大好き。
休日は家でのんびり過ごすのが好きな超インドア派。

本日はよろしくお願いします!まず初めに、加野さんがお店を始められたきっかけを教えてください。

大学卒業後は一般企業に就職にしましたが、かねてから地元である富良野で働きたいと考えていました。実家がいちご栽培に携わっていたこと、人気観光地である富良野で働くことを考え、パティシエになろうと決意しました。そこから約10年間修業をして、このお店を開業しました。


サラリーマンからパティシエに!かなり大きな決断だったのではないでしょうか。

実は、幼少期から甘いものといえば和菓子というほど、洋菓子にはあまり馴染みがなくて(笑)。でも、昔から料理をするのは好きだったんです。夢をかなえるためには必要な決断でした。


こちらの看板商品である「きのわ」はどのように誕生したのですか?

修行中から自分のお店の看板商品を考えていました。観光客が手を伸ばしやすいよう日持ちがする焼き菓子がいいなと思っていたところ、もなかを使ってみてはどうだろうと思いつきました。もなかを店名であるトロン(フランス語で切り株という意味)の形にし、口どけの良い米粉のクッキー生地を合わせた「きのわ」が誕生しました。


店名に由来したお菓子だなんて、まさに看板商品にぴったりですね!「きのわ」の特徴と言えば、なんといっても他のクッキーにはないサックサクの食感ではないでしょうか。

食べた人が驚くようなクッキーにしたいと思ったんです。サクサクとした食感はラスクからヒントを得ています。通常のクッキー生地には卵白を泡立てずにそのまま使用するのですが、「きのわ」には泡立てた卵白を使用しています。生地に空気を含ませることができ、軽い食感が生まれるんです。

サクサクの食感の秘密は卵白だったんですね。もなかの香ばしさと相まって、何枚でも食べられそうです!ほかにもこだわりはありますか?

地産地消にもこだわっていて、北海道産のバターや富良野の農家さんから仕入れたななつぼしの米粉を使用しています。


お店も暖かな雰囲気で素敵ですね。

ありがとうございます。内装は木材を基調として、落ち着いた親しみやすい雰囲気づくりを目指しています。


「きのわ」はどんな方が購入されることが多いですか?

年輪をモチーフにしているので、縁起がいいとギフト人気も高い商品です。甘すぎずサクサクと軽い食感であることから小さなお子さんからご年配の方まで幅広い方に喜んでいただいています。“和”テイストなクッキーが物珍しいようで、外国の方からも好評なんですよ。また、グルテンフリーなので小麦アレルギーがある方にも安心してお召し上がりいただけます。

まさに誰からも愛されるクッキーですね。

甘いものと言えば“特別な日に食べるもの”というイメージがある方もいるかもしれませんが、そんな特別な瞬間だけでなく、日常生活に溶け込むような商品を作りたいと考えています。「きのわ」が多くの方の日常に幸せや豊かさをもたらし、いつか富良野、更には北海道を代表するようなお菓子なってくれたら嬉しいです。

素敵なお話を聞かせてくださり、ありがとうございました!