
YORISUGURI編集室のマサです。今日は旭川市にあります日本醬油工業さんに来ています。こちらでは80年を超える歴史的な醤油づくりのノウハウを元に、絶品の「ちょい辛ッ‼糀ポン酢」を作っています。
今回は、その美味しさのヒケツを日本醤油工業の茂木社長にお話をお聞きしました!
<今回お話を伺った人>

茂木社長
お醤油のプロ。歴史的な事務所を自分で直すこともしばしば。
<きらめくストア スタッフ>

マサ
ポン酢は酸っぱすぎてあまり得意でなかったが、ちょい辛糀ポン酢はお気に入りの調味料に即スタメン入りした。

今日はよろしくお願いいたします。外観もさることながら、長い歴史を感じる、趣がある建物ですね…!なんだかほのかに醤油の香りも感じられるような…。

醤油の香りについては、良く言われます(笑)この建物がいつ建てられたのか、正確にはわかっていないのですが、1907年(明治40年)頃の写真では建物が確認できますので、その頃くらいに建てられたものだと思います。会社の起源については、1891年(明治24年)の旭川市の開村までにさかのぼります。



古い社屋や使われていた設備は、今では他ではほとんど見られない珍しいものばかりです。また、2000年までは、現役で設備を使っていたので、ところどころで醤油の香りをほんのりと感じることができます。


ルーツは旭川市の開村のタイミングなんですね!すごい歴史!そんな昔から、旭川市と北海道を初めとして全国各地の味わいを支えてこられたんですね。

そうですね。今は、工場の設備の老朽化もあり、関連会社の北海道キッコーマンが醸造した火入れをする前の「生揚醤油※」を購入し、自社で火入れなどの加工を行うことで、日本醤油工業の味わいを出しています。その味わいは、全国1,200社が集まる全国醤油品評会で5点しか与えられない最高賞の農林水産大臣賞を頂いたこともあります。
※諸味を絞ったままの醤油で、火入れやろ過もしていない状態のもの。


歴史もさることながら、味でも評価されているんですね。貴社は、醤油だけではなく、特徴的な味付けの醤油やドレッシング等、様々な商品を取り揃えてらっしゃいますが、商品づくりのこだわりについて教えてください!

弊社と一般的なメーカーとでは商品開発の出発点が違うかなと思います。一般的には「スーパーで売られることを考え、店頭の価格を念頭に置き、原価をいくらに抑えていくか」を考えますが、弊社の商品開発では「美味しいものを作る」ことを第一にして商品開発をしているので、どの商品の味にも自信を持っています。全部の商品がすべて美味しいと自信を持っていうことができます。


美味しいものを作ることにこだわりを持っているんですね…!その中でもちょい辛ッ‼糀ポン酢の開発に至った経緯を教えてください。

北海道・東北の郷土料理の三升漬に着想を得たものになります。どなたでも食べやすく、辛さを少し抑えて”ちょい辛”にし、麹が入っているのでまろやかな味わいと、ポン酢ならではさわやかさをお楽しみいただけると思います。


個人的にはポン酢って、酸っぱすぎるのが多い印象でしたが、このポン酢なら酸味もコクも辛さも、バランスが取れた素晴らしい味付けだなと感じました!どんな料理に合わせるのがおススメでしょうか?

どんな料理にも合うんじゃないでしょうか?しゃぶしゃぶのタレとして味わっても良いと思いますし、カルパッチョとしてもお楽しみいただけると思います。

辛さも相まって箸が止まらなくなります!


想像しただけでも美味しそうです!長年旭川で商売をしてこられていると思いますが、旭川で醤油づくりを続ける強みがあれば教えてください。

旭川には野菜や肉などの食品もありますし、調味料も揃っており、食に関してはすべてそろっていることがよさだと思います。醤油づくりやタレづくりを通じて、旭川市民に愛され、無くてはならない会社になっていきたいと思います。こちらの建物には直売店もあり、商品の試食もできますので、ぜひ遊びに来てもらえればと思います。


茂木社長、今日はありがとうございました!