ほっかいどうYORISUGURI編集長のナオです！
突然ですが皆さん、「パン」はお好きですか？
小麦の豊かな香りに包まれながらお届けする今回のコラムは、名寄市民に長年愛される「ベーカリーイシダ」さんのパンにスポットを当てていきます！
地元素材にこだわる店主 石田さんのお店で、その秘密をたっぷりとお聞きしていきます。 石田さん、よろしくお願いします！

よろしくお願いします。

まず、石田さんがパン作りを始めたきっかけについて教えてください。

私の祖父がパン屋を営んでいたことが大きなきっかけです。祖父の影響を受け、東京のベーカリーで修行し、その後、フランスのベーカリーにて約9か月間パン作りを学びました。フランスでは同じ志を持つ仲間たちと情報交換をする機会が多く、それが良い思い出になっています。

東京やパンの本場フランスでも修行されていたのですね！

いくつかのベーカリーでの勤務の後、地元名寄市に戻り、2015年に「ベーカリーイシダ」をオープンしました。

もう10年近くもお店を営んでらっしゃいますが、お店づくりで意識しているポイントはありますか？

“地域とのつながり”を大切にしています。名寄市内のこども園の給食として提供していて、いろんなパンを食べてほしいとの想いで、メニューは毎週変えています。給食で食べた子供たちが親御さんを連れてお店に来てくれることもあり、地域とのつながりを感じますね。

子どもから大人まで幅広い世代に愛されるお店づくりに取り組んでいるのですね…！
お店を見渡すと、パンの種類が豊富でワクワクしますが、どのようにメニューを作っているのですか？

新メニューはお客さまの反応を見て決めています。売れ行きはもちろん、お客さまの生の声を大切にしています。

お客さまとの日々の会話の中でアイデアを得てらっしゃるのですね。

たくさんのパンを眺めているだけでワクワクしてきますが、この中でも石田さんおすすめのパンを教えてください！

ずばり、「フランスパン」「クロワッサン」「食パン」の3つです！

フランスパンは、フランスの伝統的な製法を維持しつつ、冷蔵発酵を取り入れています。低温で発酵させることにより、豊かな風味で外はカリっと、中はしっとりとした食感が生まれます。

やはり本格的なパンの代表格といえばフランスパンですよね！私も大好きです！

クロワッサンはバターの種類を使い分けているのが特徴です。生地の折り込み用には水分が少なく伸びのあるバターを、混ぜ込み用には水分が多く香り高いバターをそれぞれ使用しており、いずれも北海道産にこだわっています。

その細やかな工夫が、美味しさの秘訣なんですね。

食パンは、全ての材料を一度に混ぜ合わせて生地を作る「ストレート法」という製法で作っています。手間はかかりますが、粉の香りをより引き立たせることができます。

手間をおしまずに丁寧に作っているのですね。石田さんの人柄が表れている気がします。
その他、パン作りに共通してこだわっていることはありますか？

小麦粉は下川町「はるきらり」など、北海道産のものを使用しており、クリームは全て北海道滝上町「井上牧場」さんの牛乳を使用しています。

また、パンはマイナス30℃で急速冷凍しています。粗熱が冷めてからすぐに冷凍することで美味しさをキープしています。

素材へのこだわりも素晴らしいですね！私も先日ベーカリーイシダさんのパンを解凍して頂きましたが、まるで焼きたての美味しさで本当に感動しました！

ちなみに、フランスパンは普段あまり食べない、という方もいると思いますが、石田さんおすすめの食べ方を教えてください。

フランスパンはシンプルにバターを塗るだけで美味しいですよ！もちろんベーコンやチーズをトッピングして楽しむのもおすすめです。フランスではパスタとフランスパンを一緒に食べることも一般的ですので、ぜひ試してみてください。ちなみに私はアヒージョにつけて食べるのにハマり過ぎてしまいました（笑）

たくさんのこだわりと工夫が詰まったパン作り、今日のお話を聞いて、ますますベーカリーイシダさんのパンが食べたくなりました！本日はありがとうございました。

こちらこそ、ありがとうございました。お客さまに喜んでいただけるよう、これからも頑張ります。