知って楽しい!スイーツにまつわる豆知識・歴史と名前の由来

ケーキ、プリン、和菓子――誰もが親しんでいるスイーツたち。でも、「どうしてこの名前なんだろう?」「どこから来たんだろう?」と疑問に思ったことはありませんか?

身近なお菓子の名前や歴史には、ちょっと意外で面白いエピソードがたくさん隠れています。このコラムでは、そんな“スイーツの由来”を、洋菓子と和菓子の両方からご紹介。読めば、いつものおやつタイムがちょっぴり特別なひとときに変わるかもしれません。


洋菓子編:名前の由来と意外なルーツ

シュークリーム:実は「キャベツ」の意味?

「シュークリーム」はフランス語の chou à la crème(シュー・ア・ラ・クレーム) に由来します。
“chou”とは、フランス語で「キャベツ」の意味。
焼きあがった生地の形がキャベツのようにふくらんで見えることから、こう呼ばれるようになったそうです。

ちなみにフランスでは「プロフィトロール」という名称のスイーツもあり、こちらは小さなシューを積み重ねてチョコやキャラメルでコーティングしたもの。見た目も華やかで、結婚式などでも人気です。

日本では明治時代に伝わり、今では“中にカスタードクリームを詰める”のが一般的ですが、当初は生地の形状も違っていたと言われています。まさに、日本独自の進化を遂げたスイーツです。


プリン:なぜ「プリン」?本来は「プディング」

日本で「プリン」と呼ばれるこのスイーツ、実は英語でいう pudding(プディング) の一種です。
本来、プディングとはイギリスで「煮たり蒸したりして固めた料理」全般を指す言葉。甘くないものもたくさんあります。

日本では、卵と牛乳、砂糖で作られた「カスタードプディング」が「プリン」として独自に定着しました。なめらかな食感、カラメルの香ばしさが特徴で、今ではコンビニから高級店まで、さまざまなスタイルのプリンが楽しまれています。

ちなみに、フランスでは「クレーム・カラメル」、スペインでは「フラン」と呼ばれる似たデザートも存在します。どれも卵とミルクの優しい味わいが魅力です。


モンブラン:「山」の名前からつけられた栗のケーキ

モンブランは、アルプス山脈の「モン・ブラン(Mont Blanc=白い山)」にちなんで名付けられたケーキ。
粉雪のように白く粉糖をまぶした栗のペーストが、山の稜線を思わせることからこの名がつけられたとされます。

もともとはフランス発祥ですが、実はイタリアやスイスにも「モンブラン風」のお菓子が存在しており、レシピや見た目に若干の違いがあります。
日本では昭和初期に上陸し、和栗を使ったバージョンが登場。今では季節限定の“秋の味覚”として定番の人気を誇っています。


和菓子編:名前の由来と文化にふれる

どら焼き:ドラ…ってあの「銅鑼」?

どら焼きの「どら」は、打楽器の「銅鑼(どら)」に由来すると言われています。
昔は、銅鑼の上で生地を焼いていたとも、焼いた生地の形が銅鑼に似ているからとも。

もう一説では、武蔵坊弁慶が怪我をした農家のお礼に銅鑼の上でお菓子を焼いたという民話から名付けられたという話もあります。

ちなみに、現在のような丸くてふんわりとした生地であんこを挟んだスタイルは、昭和以降に定着したもの。江戸時代は焼いた皮にあんこをのせた“オープン型”だったとも言われています。


羊羹(ようかん):元は「羊のスープ」だった?

意外かもしれませんが、「羊羹」はもともと中国の料理名で、「羊の肉を煮たスープ」のこと。
仏教の伝来とともに日本に入ってきた際、精進料理にアレンジされ、小豆と寒天を使った甘いお菓子に生まれ変わりました。

その後、室町時代に茶道の普及とともに格式ある和菓子として定着し、現在では贈答品やおもたせの定番として親しまれています。


最中(もなか):名前の由来は“和歌”から?

最中の名は、実は平安時代の和歌に登場する「月もなか(最中)の空に照りわたる」という一句に由来しています。
かつての最中は、丸く白い餅にあんをのせた“月”のような和菓子だったため、その名前がついたと言われます。

現在のようなパリッとした皮であんこをはさむスタイルになったのは江戸時代以降。皮はもち米から作られ、香ばしさと口どけの良さが魅力です。


スイーツにまつわる豆知識Q&A

Q1.「生菓子」と「半生菓子」「干菓子」ってどう違う?

  • 生菓子:水分量30%以上。賞味期限は短めで、主に和生菓子や洋生菓子。
  • 半生菓子:水分量10〜30%。日持ちはするが、しっとり感が残る。
  • 干菓子:水分量10%未満。長期保存が可能で、落雁などが該当。

Q2.「ケーキ」と「タルト」「パイ」の違いは?

  • ケーキ:スポンジやバター生地で、ふんわり感が特徴。
  • タルト:サクサクした生地にフィリングをのせたもの。
  • パイ:バターを折り込んだ層状の生地を使い、サクサク感が強い。

Q3.「コンフィ」と「ジャム」は何が違う?

  • コンフィ:果物や野菜を砂糖で煮詰めて保存性を高めたもの。
  • ジャム:よりペースト状で、パンに塗る用途が多い。

知ることで、味わいも変わる

スイーツの背景には、歴史や文化、職人の工夫がたくさん詰まっています。
「おいしい」だけでなく、「おもしろい」「なるほど」と思えるストーリーがあると、さらに味わい深く感じられるものです。

当店でも、こうしたこだわりや物語を大切にしたスイーツを多数ご用意しています。
ぜひ、次のおやつタイムには、由来を思い浮かべながら味わってみてください。

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