北海道旭川市で開催される一大イベント「あさひかわ菓子博2025」。
第28回全国菓子大博覧会として、2025年5月30日から6月15日までの17日間にわたり、道北アークス大雪アリーナを中心に開催されます。
日本全国から選りすぐりのスイーツが集結し、職人の実演や体験も楽しめるこのイベントは、「お菓子のオリンピック」とも称され、4年に1度のスイーツの祭典です。私は5月29日に開催された内覧会に参加し、じっくりと会場を巡ってきました。食べて、見て、香りを楽しんで、体験して──五感を通して感じたあさひかわ菓子博2025の魅力やおすすめの楽しみ方を、たっぷりご紹介します。
会場の第一印象──目に飛び込む華やかさと期待感
道北アークス大雪アリーナに近づくと、まず目に入るのは会場を彩る巨大なフラッグやのぼり。
入口には来場記念に撮影できるパネルスペースが用意されていました。


入場ゲートをくぐった瞬間、目の前に広がるブースの数々に、自然と胸が高鳴ります。
「この先にどんなお菓子が待っているんだろう」──まるでスイーツの宝探しが始まるような、期待感に包まれたスタートでした。
圧巻の「工芸菓子」──職人技が織りなす“芸術作品”
初めに見学したのが「工芸菓子展示エリア」。ここでは、全国の菓子職人たちが出品した、食べられるとは思えないほど精緻な作品群が並びます。
桜の花びら一枚一枚まで細やかに再現された和菓子作品や、動物たちを象ったアート、さらには飴細工で出来た作品等、「これが全部お菓子でできているの!?」と驚くばかり。




近くで見てもお菓子とは思えない、今にも動き出しそうなほど精巧な工芸菓子が並んでいました。細部まで作り込まれた作品の数々は、まさに“食べられるアート”。花や動物、風景を模した作品には、職人の感性と技術が凝縮されており、一つひとつに物語を感じました。
熟練の技が間近で見られる──お菓子の実演コーナー
次に菓子博ならではの目玉のひとつ、お菓子づくりの実演を見学しました。
ミニ工場でクッキーやどら焼きなどのお菓子製造を見ることができます。普段食べているお菓子がどのような工程で作られているのか学ぶことができ、大人も子供も楽しめるエリアでした。

幻想的な折り鶴とやわらかな光が織りなす、平和と願いの空間
会場を進むと目を引くのが、色とりどりの折り鶴が天井から連なる「折り鶴と光のトンネル」。
やわらかな照明に照らされた10万羽の折り鶴が幻想的な雰囲気を演出し、来場者の多くが足を止めて写真を撮っていました。
なんとこちらの折り鶴は全てお菓子の包み紙で出来ているそうです!

「ホワイトロックドーム」とプロジェクションマッピングの幻想世界
シンボル展示として注目されていたのが、「ホワイトロックドーム」。
北海道の雪や氷をイメージした真っ白なドーム内では、プロジェクションマッピングによる幻想的な演出が行われ、北海道の自然やお菓子の歴史が映像と音で展開されていました。
数分おきにループ上映されるこの映像は、子どもたちだけでなく大人も思わず見入るほどの完成度。北海道の自然とお菓子の世界が一体となった、没入感のある映像体験が楽しめます。
なお、ホワイトロックドーム内は撮影禁止エリアのため写真はありませんが、まるで物語の中に入り込んだような圧巻の映像は、会場を訪れたらぜひ体験してほしい一幕です。
「学べる菓子博」──お菓子について学ぶ楽しさ
また、家族連れに人気だったのが「スイーツファミリーランド北海道」。
お菓子をテーマにした大型アトラクションやフォトスポットが設けられ、子どもたちが笑顔で駆け回る姿が多く見られました。
お菓子の材料について楽しく学べるパネル展示などもあり、大人にとってもお菓子に関する新しい学びを得られるエリアとなっています。

明治のブースでは、カカオ豆からチョコレートができるまでの工程を学ぶことができました。発酵や焙煎といった工程の重要性や、カカオの香りや味わいの違いがどのように生まれるのかといった解説は、大人でも聞きごたえ十分。実際のカカオ豆の重さを体験できるサンプル等も展示されており、チョコレート作りの奥深さに触れることができました。

食べるだけでなく、作る背景や素材への理解を深める──まさに“学べる菓子博”というテーマを体現するようなエリアでした。
スイーツ以外の楽しみ──飲食・休憩スペースの充実
歩き回って疲れたら、屋外に設けられた「北海道グルメコーナー」へ。
旭川ラーメンや、旭川名物のゲソ丼、ジンギスカン、焼きとうきび、会場限定どら焼きなど、ご当地グルメを手軽に楽しめる出店が並び、お昼どきには多くの人でにぎわっていました。


会場内には休憩用のイスやテーブルも多く、家族連れや年配の来場者にとっても嬉しい配慮が感じられます。
スイーツが主役の菓子博ですが、甘いものはもちろん、地元の味を楽しめるのも嬉しいポイントです。
いちごと生クリームの贅沢どら焼き 〜シマエ大福焼き印入り〜
ふわふわのどら焼き生地に、たっぷりの生クリームとつややかないちご、そして風味豊かなあんこをサンドした贅沢な一品。どら焼きの表面には、可愛らしい「シマエ大福」の焼き印が押されており、見た目にも楽しい仕上がりです。
甘さ控えめのクリームと、ほどよい酸味のいちご、そして粒あんの優しい甘さが絶妙にマッチ。ボリュームたっぷりながらも、ぺろりと食べられる軽やかなおいしさです。見て嬉しい・食べて美味しい一品でした!

旭川名物 ゲソ丼 〜香ばしさと旨みがクセになるローカル丼〜
北海道・旭川で愛されるB級グルメ「ゲソ丼」は、イカの足(ゲソ)をカラッと揚げて、甘辛い特製ダレに絡め、アツアツごはんに豪快にのせたご当地丼ぶり。サクサクの衣と、噛むほどに広がるイカの旨み、タレの香ばしさが三位一体となり、一度食べたらやみつきになる味わいです。
食べごたえがありつつも、タレの香ばしさで最後まで飽きずに食べられました。

スイーツだけじゃない“北海道の味”を楽しめるのも、このイベントの魅力。休憩がてら、気になる一品を味わってみてはいかがでしょうか?
ステージイベントと限定グッズも充実──見て、聴いて楽しむ菓子博
会場中央に設けられた「大雪ステージ」では、期間中、全国のお菓子や特産品、観光を紹介するPRやあさひかわ菓子博公式テーマソングを歌う「かつまたばれん+えみ」のステージが開催されます。私が訪れた内覧会では、あさひかわ菓子博の公式キャラクターの「シマエ大福」が来ていました。

また、大雪ステージの周辺では、「シマエ大福」の限定グッズも販売されており、ぬいぐるみやトートバッグ、キーホルダーなどが大人気。思わず手に取りたくなる可愛さで、子どもから大人まで幅広い層に人気を集めていました。

「シマエ大福」グッズの販売エリアの向かいには、高さ2.4mのモンスターカプセルが用意されていました!
1回1,000円で回すことができ、大手菓子メーカーの限定グッズやシマエ大福のオリジナルグッズなど、ここでしか手に入らないアイテムをゲットできます!


全国の銘菓が一堂に。エリアごとに広がる「お菓子の旅」
最後に「全国スイーツマーケット」に行きました。「全国スイーツマーケット」はメイン会場の道北アークス大雪アリーナから道路を挟んだ向かいに位置する「旭川地場産業振興センター」が会場となっています。

会場内に入ると「北海道エリア」「関東エリア」「関西エリア」など地域ごとに分かれてお菓子がずらりと並んでおり、まさに“お菓子で巡る日本の旅”といった趣。
北海道ブースでは、旭川の老舗和菓子店「菓子処まるきた」の中華まんじゅうや、札幌の人気洋菓子店「ショコラティエマサール」のショコラブラウニー等、たくさんの魅力的な北海道スイーツが並びます。道産素材にこだわったあさひかわ菓子博限定スイーツもあり、思わず財布の紐がゆるみます。

他県ブースでは、京都の「八ッ橋」や、長崎の「長崎カステラ」、さらには沖縄の島ちんすこうまで揃い、まさに全国津々浦々から銘菓が集結。試食を行っているブースもあり、見て・食べてじっくりとスイーツを選ぶことができました。
感想とまとめ──五感で味わう「お菓子の魅力」
あさひかわ菓子博2025は、単なるスイーツイベントではありませんでした。
日本全国の菓子文化が「味」「技」「人」を通じて一堂に集まり、五感すべてで味わう“文化体験”になっていたと感じます。
どのお菓子にも、素材への深い愛情や、技術への誇りが込められており、ただ味わうだけでなく、その背後にあるストーリーを感じることができました。
甘いものが好きな人も、そうじゃない人も。のんびり過ごしたい休日にもぴったりのイベントです。
気になった方は、ぜひ会場に足を運んでみてください。きっと、新しい「お菓子の楽しみ方」が見つかるはずです。
北海道で出会った感動をご自宅でも──
きらめくストアでは、道産素材にこだわったスイーツを多数取り揃えています。
お気に入りの味を、ぜひご自宅で楽しんでみてください。
