
道北きらめき発掘大使のナナミです。今回は北海道上富良野町の「株式会社しまねずみファーム」さんが丹精込めて育てるグリーンアスパラガスをご紹介します!
※本記事は2025年5月に取材させていただきました
<今回お話を伺った人>

代表取締役 島崎 ひとみさん
上富良野町出身。東京での生活を通じて地元の魅力を再認識し、Uターンで農業の世界へ。

農場長 島崎 宏幸さん
札幌市出身。ものづくりに携わりたいとの思いから、ひとみさんと一緒に農業の道へ。
<きらめくストア スタッフ>

道北きらめき発掘大使ナナミ
お弁当にアスパラのベーコン巻きが入っているとテンションがあがる。

本日はよろしくお願いします!さっそくですが、とても立派なアスパラですね!

ありがとうございます。当ファームでは、年間約18t程のアスパラを収穫しています。


そんなにたくさん採れるんですね!ところで、「しまねずみファーム」さんはなぜアスパラ栽培を始められたのですか?

もともと私の実家は畑作農家なのですが、幼い頃から自分に農業は向いていないと思っていましたし、父からも農家を継ぐことは反対されていました。しかし、就職後に東京で働き始めると、子供の頃は当たり前のように食べていた、新鮮で美味しい野菜がどれだけ尊いものだったかを改めて実感しました。

それからは東京と上富良野を毎月行き来しながら父を説得し、「天候にも左右されにくく、小さな面積から始められるハウス栽培はどうか」とのアドバイスをもらったことから、ビニールハウスでのアスパラ栽培をスタートしました。


島崎さんの農業にかける情熱が伝わってきます。アスパラ栽培の中で大変だったことはどんなところですか?

品種の選定には苦労しましたね。1年目は富良野近郊でよく育てられている伝統的な品種を選んだのですが、これがハウス栽培向きではなくて…。2年目に植えた品種はハウス栽培向きではあったものの、味に納得がいかず…。アスパラは一度植えると15年は同じ品種を育て続ける必要があるので、肥料の配合を変えたり、栽培方法を見直したりして、今もなお研究を続けています。

生後6か月の息子も一緒に家族3人で、ハウス栽培が盛んな九州の農家さんのもとに住み込みで勉強させてもらったこともありました。


「しまねずみファーム」という農場の名前も可愛らしい響きですよね。

一般的には苗字を屋号に使いますが、お客さまに覚えてもらいやすくて、唯一無二の名前にしたいと考えていました。父や周囲の人たちの力を借りながら農業を始めた私たちの歩みを、昔話に登場するねずみが牛の力を借りて干支の先頭を勝ち取った姿に重ね合わせ、苗字の一部とねずみを掛け合わせた「しまねずみファーム」という名前を思いつきました。

素敵な由来ですね!

ただ、農業の世界では、ねずみは野菜の苗を食べる天敵なので、今なら絶対に“ねずみ”とはつけないですね(笑)。


しまねずみファームさんのアスパラにはどのような特徴がありますか?

有機肥料を使用した栽培にこだわり、ホタテの貝殻や廃棄前のカボチャなどを肥料として使用しています。コストはかかりますが、美味しさを一番に追求したいと考えているので、季節に応じて肥料の種類や配合を変えています。

季節によっても肥料を使い分けるんですね!

私たちは4月から6月頃までに収穫するアスパラを「春アスパラ」、7月から9月頃までに収穫するアスパラを「夏アスパラ」と呼んでいます。「アスパラ=春」というイメージが強いかと思いますが、夏アスパラも旨味がぎゅっと詰まっていて美味しいですよ。夏アスパラで2Lサイズの太さがあるものはかなり珍しいので、ぜひ一度食べてみていただきたいです。


夏アスパラのおすすめの食べ方を教えてください!

夏アスパラはぜひ焼いて召し上がっていただきたいですね。味付けはシンプルに塩だけで、アスパラ本来の甘味や香りを満喫していただきたいです。これからの時期はバーベキューでも大活躍すると思います。

ピザの具材にもおすすめです。彩りが良いですし、軽く焼くことによってシャキッとした食感が楽しめますよ。

どれも美味しそうです!調理するのが楽しみになりますね。



夏アスパラはさっと焼くだけでもお召し上がりいただけるので、夏バテ気味で調理が面倒な時でも手軽に美味しく野菜を取ることができますよ。

私たちのアスパラを通じて、たくさんの方に笑顔をお届けできれば幸いです。

本日はありがとうございました!