
はじめまして!今年度から道央南エリア(苫小牧市・日高地方)を担当することになりました、タツヤです。
今回は、春には桜並木が満開になる観光名所、二十間道路の向かいにある北海道新ひだか町の「株式会社 渡辺農場」さんにお伺いしております。
とろける旨さが大好評の桜黒和牛(おうこくわぎゅう)のサーロインステーキはどのように生産されているのか、渡辺代表にお話を伺いました。

<今回お話を伺った人>

渡辺代表
「株式会社 渡辺農場」の代表取締役。
桜黒和牛(おうこくわぎゅう)の良さをたくさんの人に知ってほしい。農業高校のインターンシップの受入れ等、地域貢献活動にも積極的に携わっている。
<きらめくストア スタッフ>

道央南きらめき発掘大使 タツヤ
週末のご馳走を楽しみに業務に励む30代。お肉が大好きで、プライベートでも美味しいお肉を探索している。

本日はよろしくお願いします!
早速ですが、渡辺農場は渡辺代表に代替わり後に、肉牛の生産を開始したと伺いました。肉牛の生産を開始したきっかけを教えてください。

先代のころの渡辺農場は、主に牧草生産を行っておりました。
私が継承した後、輸入牧草の流通が多くなったこともあり、和牛の生産へとシフトしました。
従来の和牛生産の工程管理は「ざっくり」でしたが、いろいろな生産現場を見学し勉強しました。新ひだか町は「優駿王国」と言われるほど競走馬の生産で有名ですが、競走馬は和牛より細かく管理していることを知り、渡辺農場の牛さんたちには「きめ細やかな」対応を行っています。


どのような工夫をされているんですか?

例えば、虫よけ対策です。牛さんたちも虫がいる中で過ごすとストレスを感じてしまうんです。
牛さんの耳につけている「丸い黄色タグ(ペルタッグ)」は、虫よけになりますし、アブ対策の「アブキャップ」を使用する等、牛さんが快適に暮らせるように心がけています。



他にも牛さんが過ごしやすいように工夫している点がありますか?

通常、子牛は牛舎の中に紐で括り付けておく必要があります。放牧すると痩せてしまい、肉の質や量に影響が出ると考えられていたんです。
渡辺農場では、子牛が牛舎の中にいたいのか、外に出たいのかは牛さんに選択を委ねています。データを取ると、実はこれによって、肉の質にも良い影響が出ました。
牛さんの気持ちになって、動物福祉(アニマルウェルフェア)の観点から対応することが、より良い和牛の生産にも繋がっています。


牛さんたちの栄養の元になるエサについても教えてください!

7年かけて独自開発した発酵飼料(サイレージ)を使っています。具体的には、十勝産のマッシュポテトや発酵食品です。
発酵飼料は通常の飼料より重量が重たいので、給餌をしている息子は腱鞘炎になってしまいました(笑)
ただ、これによって和牛特有の旨味はもちろんのこと、脂がくどくなくあっさりとした味わいとなるので、妥協はできません。



牛さんたちの育っている環境や餌について、教えていただきありがとうございました。
ところで、入口のオブジェや庭のガーデニング等、とてもきれいに整備されていますね!

カフェと間違って入ってきてしまう人もいるんです(笑)
畜産業のイメージを変えたいのが一番ですね。畜産業をもっと魅力のあるものにしていきたいという思いから、外観もこだわっています。



あと、農場ってもっと臭いが独特なイメージがありましたが、全然臭いが気にならないです。

先ほど紹介した餌も影響しているんです。バクテリアを育てていることで、臭いを分解していることから、臭いが気にならない環境になっています。
近隣には、観光地である桜並木(二十間道路)や高校もあることから、より配慮しています。

桜黒和牛(おうこくわぎゅう)の由来にもなっている、桜並木と共存するための工夫でもあったんですね!


桜黒和牛のサーロインステーキについて、おすすめの食べ方があれば教えてください。

サーロインステーキは真空パックの冷凍で届きますが、全解凍してしまうとドリップが出てしまうので、半解凍で焼くことをおすすめします。
実際に食べてみてどうでしたか?

食べた瞬間に「とろける食感」を感じました!「くどくなくあっさりとした味わい」で、200gをペロリといただけました!
リピーターの方も多いようですね?


そうなんです!
神戸牛で有名な兵庫県の方に食べていただいた時に、神戸牛よりあっさりしていて食べやすいとお言葉もいただきました。
「美味しい和牛は好きだけど、脂がちょっと…」そんな方に、ぜひ一度ご賞味いただきたいです。きっと、桜黒和牛を気に入って頂けると思います。

本日は、お話をお聞かせいただき、ありがとうございました!