【木とともに歩む60年】家具の町が産んだ旭川クラフトの物語|高橋工芸 木のうつわ

シュウ
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今回は北海道旭川市の「高橋工芸」さんにお邪魔しています。家具の町で知られる旭川の中心部の程近く、ろくろの音が響く工房。2025年で創業60周年を迎えた高橋工芸さんの≪木のうつわ≫の魅力を、高橋秀寿さんにたっぷりうかがっていきたいと思います! 

高橋工芸 高橋秀寿さん
高橋工芸の2代目。木製のテーブルウェアシリーズを製作。

シュウ
家で使っているコップ、湯のみ、茶碗、皿、おちょこ、すべて木工品というくらい木工クラフトが好き。

シュウ
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本日はよろしくお願いします。
この工房はいつから始めたのですか?

高橋さん
高橋さん

1965年からなので今年で創業60年です。先代の父が始めた工房で、最初は家具の部品をつくっていました。デスクのつまみや椅子の脚、茶箪笥の装飾扉など『木地』の制作が中心でした。だから当初は「高橋木工木地製作所」として、旭川の家具産業をささえる木地屋として家具メーカーからのオーダーに答えてきました。

シュウ
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木工のコップやお皿を作るようになったきっかけは?

高橋さん
高橋さん

1980年代頃から日本人のライフスタイルが変わり、家の中も北欧スタイルが流行してきたことで、昔ながらの重厚な家具からスタイリッシュでシンプルな家具にシフトしてきたことがきっかけですね。同業者の集まりである木地組合で、みんなで今後どうしていくかを話し合ったんです。そこで木工クラフトという方向性が見えてきて、“旭川クラフト”というジャンルが生まれました。

シュウ
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高橋工芸さんの器はシンプルで洗練されていますよね。

高橋さん
高橋さん

曲げわっぱのような薄さのコップを、ろくろ挽きで作れたら面白いよねと飲みながら話をして作ったのが「Kamiグラス」です。粗削りした木材をろくろで回しながら削り出し、木を極限まで薄く仕上げました。その軽やかな口当たりと洗練された佇まいは、現代のライフスタイルにも自然に溶け込み、日常で使いやすい木の器となっています。

シュウ
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商品の製作にはどのくらいかかるのでしょうか?

高橋さん
高橋さん

例えばKamiグラスでいうと、実は一年以上の時間がかかります。
家具用の木材は流通していますが、グラスを作るための木材は厚さが規格外。高橋工芸では自ら丸太を買い付け、工房でじっくりと乾燥させるところから始めています。木工の工芸屋でここまでしているのはうちくらいなんじゃないでしょうか笑

高橋さん
高橋さん

木材の乾燥のあとも、様々な工程があります。工房の中の作業だけでも2か月くらいかかります。実演販売とかでろくろを挽くと、あっという間に商品が出来上がるように見えるので、そんなに簡単にできて、こんなに値段するの?とか言われたりしました笑

シュウ
シュウ

(実際にろくろ挽きを見させていただきました)確かにあっという間にできますね!見ていて気持ちいです。

高橋さん
高橋さん

このスピード感も旭川の特徴かもしれません。家具のパーツを大量に作るためにろくろの回転数が速いんです。

シュウ
シュウ

そんな理由があったのですね!

※下の写真は右から左へ徐々に削っていったもの

高橋さん
高橋さん

この商品は当初「これ、使えるの?」という反応もありましたが、実際に試してもらうと、熱伝導率が高くて水滴がつかなかったり、お湯を入れても覚めにくく、暮らしのなかで実用的だという声を頂きます。

Kamiグラスは飲み物だけじゃなく、料理の盛り付けに使う方もいらっしゃいます。Caraプレートは柔らかな曲線と質感が特徴で、和洋問わずどんな料理にも馴染みます。

シュウ
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私も持っていますが、本当に使いやすいです!ウレタン塗装されているので、手入れも簡単ですよね。

シュウ
シュウ

本日は貴重なお話と、製作工程の実演ありがとうございました!

KamiグラスフリーM

北海道産の「セン」の木を、厚さおよそ2mmまでろくろで挽いた木のうつわ。手に取ると、とても軽やかです。

Caraプレート 22㎝

木を薄く薄く削る技術と、木が持つあたたかさをあわせた、ふんわりとまるいたまごの形の“木の食べ物の器”。

北海道の素材にこだわった木のうつわは、日常使いにぴったりで、使い込むほど手になじみ、さらに愛着が深まっていきます。

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