【良質でおいしいはちみつを求め続けて】自然の恵みがいっぱいな山のふもとに女性一人で養蜂を営む|北海道歌志内市 吉田養蜂園

カナ
カナ

道央きらめき発掘スタッフのカナです。今回は北海道歌志内市の「吉田養蜂園」さんが手がける、アカシアのはちみつと神威岳の百花(ひゃっか)はちみつのセットをご紹介します。どちらも無添加・完全非加熱・無農薬にこだわった、希少な国産はちみつです。

吉田さん
吉田さん
子供の頃に親戚の家で食べたはちみつをきっかけに、ミツバチに魅せられた、北海道歌志内市で養蜂を営む女性養蜂家
カナ
道央きらめき発掘スタッフ カナ
甘い物好き。年齢的に控えなくてはいけないと思いつつも、ついつい手が伸びてしまう・・・。
カナ
カナ
本日はよろしくお願いいたします!早速ですが、養蜂家として活動を始められたきっかけを教えていただけますか?
吉田さん
私が養蜂に興味を持った原点は、子供の頃の体験です。趣味でミツバチを飼っていた親戚の家で採れたはちみつをよく食べていました。大人になってから市販のはちみつを口にしたとき、その“味の違い”に衝撃を受けたんです。「本当においしいはちみつを、自分の手で採って味わいたい」と思うようになり、養蜂園で数年間しっかり学んだのち、自分の養蜂園を開業しました。 そして何より──ミツバチたちが本当にかわいくて仕方ないんです。
ルピナス自然いっぱいの中に置かれた巣箱。周りにはルピナスも咲いています。写真提供:吉田さん

 

カナ
カナ
歌志内市で養蜂をされているのは、どのような理由からですか?
吉田さん
2008年に、歌志内市が運営していた市の養蜂事業を引き継ぐ人を募集していたんです。自然環境がよい場所で、ミツバチにとっても理想的な環境だと感じ、応募しました。現在は札幌の自宅から片道2時間ほどかけて通いながら養蜂を続けています。
カナ
カナ
吉田さんはお一人で養蜂をされていると伺いました。日々の中で、特に大変なことや苦労はありますか?
吉田さん
採蜜の時期は巣箱が重くなるので、かなりの力仕事になります。また、クマ対策として電気柵を設置したり、天敵であるオオスズメバチの駆除も欠かせません。 昨年(2025年)の夏は暑すぎて、熱中症になりかけたこともありました。 過去には台風で巣箱が流され、たくさんのミツバチを失ってしまったこともあります。もうやめてしまおうかと思った時、地域の方々が復興を支援してくれました。猟銃会の方々も周辺を見回り、クマ対策に協力してくれています。 地域の支えがあってこそ、今も歌志内市で養蜂を続けられています
巣箱と吉田さんミツバチを驚かせないように慎重に作業をします。写真提供:吉田さん

 

カナ
カナ
力仕事も多くて大変な面もある一方で、地域の方々との強い絆も感じられる素敵なお話ですね。 さて今回は、アカシアはちみつ百花はちみつのセットを販売する予定ですが、それぞれどんな特徴があるのか教えていただけますか?
吉田さん
百花は、神威岳に咲くさまざまな花の蜜を集めた百花はちみつです。採蜜する季節によって味が変わるのが大きな特徴で、春はふきのとう、夏はクローバーや栗の花など、時期ごとの自然の香りがそのまま感じられます。 一方、アカシアは6月になると一気に咲き始めますが、開花期間はわずか10日ほどととても短いんです。その短い期間に、アカシアの蜜だけを集められるよう、毎日開花状況を確認しながら巣箱の設置位置の調整を行っています。 アカシアはちみつは さらっとした口当たりでクセが少なく、上品でやさしい甘さが特徴です。 以前、友人のおじいさんが私のはちみつを食べて「おいしい!昔懐かしい味だ」と涙ぐんでくれたことがあって……。作り手として、とても励まされる出来事でした。
はちみつセットアカシアはちみつ(右)と百花はちみつ各150g一瓶ずつをセットでお届けします。
神居岳鴨居岳から見える歌志内市街。神威岳には春から夏にかけて、たくさんの花が咲き乱れます。

 

カナ
カナ
飼育しているのはセイヨウミツバチなのですよね。どんな特徴があるのか教えてもらえますか?
吉田さん
はい、私が飼育しているのはセイヨウミツバチ(西洋ミツバチ)です。セイヨウミツバチはおとなしく、巣にしっかり定住するため、養蜂に適したミツバチとされています。 巣箱の中は、女王バチ1匹、数千匹のオスバチ、そして多くの働きバチで構成されています。蜜の収穫量を左右するのは働きバチの数なので、巣枠を増やして育成を促したり、小さな群れに働きバチを加えて大きな群れを作ったり、ミツバチが効率よく蜜を集められる環境を整備します。 ただし、群れが大きくなりすぎると、古い女王バチが働きバチを率いて巣を離れてしまう「分封(ぶんぽう)」が起きます。これが起きると収穫量に大きく影響するため、毎日の細かい管理がとても重要なんです。 こうした調整をしながら働きバチを増やし、群れを維持するところに、養蜂家としての腕が試されると感じています。
養蜂園歌志内市に数ケ所設けられている養蜂場の巣箱の様子の確認や整備が忙しい。写真提供:吉田さん

 

カナ
カナ
養蜂って本当に奥が深いですね。吉田養蜂園さんでは、花粉荷(花粉団子)やローヤルゼリーは扱っていますか?
吉田さん
花粉荷やローヤルゼリーは、ミツバチの幼虫や女王バチにとって非常に大切な栄養源です。そのため当園では採取せず、まずはミツバチの健やかな育成を優先しています。 それとは別に、冬を越す前に巣箱から少量の蜜蝋(みつろう)を集めて活用しています。地域のお寺で使うろうそくを作ったり、自家製のリップクリームを作ったりしています。 はちみつだけではなく、ミツバチが与えてくれる恵みを無駄にせず、さまざまな形で活用するようにしています。
みつろう昨年12月に集めた蜜蝋(みつろう)。これをさらにろ過してお寺のろうそくなどを作ります。

 

カナ
カナ
はちみつのおすすめの食べ方はありますか?
吉田さん
トーストやヨーグルトは定番ですが、実ははちみつはチーズとの相性が抜群なんですよ。ピザにかけるのもおすすめです。 さらに、肉料理に少し足すと照りが出て、味に深みが増すので、料理にもぜひ使ってほしいですね。
カナ
カナ
最後に、吉田さんの「はちみつづくり」への想いを聞かせてください。
吉田さん
どれだけ手間がかかっても、無添加・完全非加熱にはこだわり続けています。市販のはちみつには加熱処理や糖類添加がされているものもありますが、当園では糖度が十分に上がりきるまで熟成させてから採蜜します。
量より質を重視し、自然本来の風味をそのままお届けすることが私の信念です。
幸い、歌志内市は農家が少なく農薬もほとんど使われないため、はちみつの採蜜にぴったりの自然環境が広がっています。
ただ、最近は異常気象やクマの出没が増え、自然の変化を身近に感じています。クマが里まで降りてくるのは、山で餌が取れないから。私はそれを自然環境の変化のサインだと考えています。もっと自然を大切にする世の中になってほしいですね。
吉田さん笑顔ではちみつの話を聞かせてくれる吉田さん。(手に持っているのは450g入りの大瓶)

 

カナ
カナ
本日はお忙しい中、素敵なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました!
 
 
 
はちみつセット
吉田養蜂園さんのアカシア・百花はちみつセットはきらめくストアでご購入いただけます。ぜひ自然の恵みをお楽しみください!
 
購入ページはこちら
タイトルとURLをコピーしました