
今回は、根室管内・釧路管内・オホーツク管内の酪農家さんが集まる「ちえのわ事業協同組合」の理事長 島崎 美昭さん、そしてちえのわ事業協同組合で生産した生乳を使用した商品企画・開発を務める「J FARM AMUSE株式会社」の代表取締役 島崎 広平さんにお話を伺いました!
生乳本来のおいしさを味わえると人気の「THE ICE」と「New Pudding」。商品を味わうだけではなかなか知ることのできない、ちえのわ事業協同組合設立の背景や、商品誕生の裏話について詳しくお聞きしました。
<今回お話を伺った人>

島崎 美昭さん
ちえのわ事業協同組合 理事長を務める。「ちえのわ」には、酪農家や酪農に関わる人々の“知恵の輪”と、この地域の“地の恵み”をつなぎ、酪農産業を盛り上げたいという想いが込められている。生乳の価値向上に取り組み、独自ブランド「NOWA」の発案者。

島崎 広平さん
NOWAブランドの商品企画・開発を手掛けるJ FARM AMUSE株式会社の代表取締役。生乳のおいしさをより多くの人に届けるため、加工品の開発にも挑戦。生産者だからこそ伝えられる生乳のおいしさや酪農の魅力の発信に取り組んでいる。
<きらめくストア スタッフ>

釧路きらめき発掘大使 レイナ
小さい頃から牛乳が大好き。今でも毎朝牛乳を飲むのが日課となっている。

本日はよろしくお願いいたします!
まず最初に、「ちえのわ事業協同組合」とはどんな組合なのでしょうか?

ちえのわ事業協同組合は、「自立した生産者」を目指して設立した組合です。
従来、生乳は決められた流通ルートで取引されることが多く、酪農家が主体的に販売や価格形成に関わることは容易ではありませんでした。そうした仕組みに疑問を持つ酪農家が集まって立ち上げ、自ら販売先を開拓するなど、主体的に流通に関われる道を切り拓きました。
さらに組合に所属する酪農家は、JGAP認証(※1)の取得やきれいな農場環境の維持、牛たちの健康管理などに妥協なく取り組んでいます。「本当においしい生乳を届けたい」という共通の想いを持った酪農家が集まっていることが、ちえのわの大きな強みですね。
(※1) JGAP(Japan Good Agricultural Practice)は、食品安全・環境保全・労働安全など120項目以上の基準を満たし、安全で信頼性の高い農産物の生産を証明する認証制度です。

実際に牧場はとてもきれいで、皆さんが日頃から細かなところまで気を配っているのが伝わってきます!


酪農って、皆さんが思っている以上に命と向き合う仕事なんです。牛が生まれるところから育っていくまで、私たちは毎日牛たちと向き合っています。
のんびり自然の中で牛と過ごしているようなイメージを持たれることもありますが、実際には牛の体調管理や衛生管理など、毎日気を配ることがたくさんあります。

さらに私たちは、大切に育てた牛たちの生乳を加工品という形でも届けながら、そのおいしさや魅力をより多くの方に知っていただきたいと考えています。
その一環として立ち上げたのが「NOWA」ブランドです。現在は、J FARM AMUSE株式会社を中心に加工品の企画・開発を行っています!

正直に言うと、生乳を出荷するだけでは面白くないと思ったんです。生産者としては、自分たちの生乳がどこで飲まれているのか、どんな評価を受けているのか気になりますからね。

そんな中、NOWAの第一弾商品としてアイスを選ばれた理由をお伺いしたいです!

アイスなら多くの方に手に取ってもらいやすいですし、そこからNOWAやちえのわ事業協同組合を知ってもらうきっかけになると思ったんです。


たしかに、アイスなら幅広い方に親しんでもらえそうですね!商品化までにはご苦労もあったのでしょうか?

すごく大変でしたね~。
加工してくれる工場探しから始まり、輸送方法や設備の整備など、アイスが完成するまでの仕組みづくりにはかなり時間がかかりました。
もちろん味づくりにもこだわっています。私たちは酪農家なので、やっぱり牛乳が主役のアイスにしたかったんです。生クリームで濃厚さを出すというよりも、牛乳そのもののおいしさが伝わるレシピを目指しました!
そこでできた最初のフレーバーが「EXTRA MILK(エクストラミルク)」です。


実際に私も「THE ICE」をいただきましたが、生乳のおいしさとフレーバーごとの個性の両方を楽しめるのが印象的でした!すっきりとした味わいから濃厚なものまで種類も豊富で、思わず全種類食べ比べたくなります。
中でも、「PISTARICH(ピスタリッチ)」や「KAMUI-MINTAL SALT(カムイ-ミンタルソルト)」は他ではなかなか見かけないフレーバーですよね?

せっかく作るなら、他と被らない味を製作したいと思ったんです。だから、自分たちが本当においしいと思えるものや、「これはぜひ食べてほしい!」と思えるものを選んできました。
例えばカムイ-ミンタルソルトは、洞爺湖の噴火湾で作られたカムイ・ミンタルの塩を使用しています。実際に塩づくりの現場へ行き、生産者の方から塩づくりへのこだわりや苦労を聞いていたら、その熱量にすごいグッときて。私たちも酪農家として品質に向き合っているので、その姿勢にどこか通じるものを感じたんです。実際に、小さな小屋で2、3人が手間をかけながら塩をつくる姿もとても印象的で、「ぜひこの塩を使いたい!」と思いました。


商品への強いこだわりが、個性的なフレーバーにも表れているんですね。
そしてNOWAといえば、アイスだけでなくプリンも人気商品ですよね!「New Pudding」はどんな商品なんですか?

プリンについては、札幌の「円山牛乳販売店」を運営している「ATTAKAIDO」さんと共同開発しました。


私も実際にいただき、もっちりした食感がすごく印象に残っています。そのまま食べるのはもちろん、半解凍にしたりカラメルをかけたりするとまた違ったおいしさが楽しめるのも魅力ですね!

完成したプリンは看板商品になるほどご好評をいただき、アイスとはまた違った形で生乳の風味を感じてもらえる商品になっています!

アイスもプリンも、生乳の風味を大切にして作られた商品なんですね。
最後に、皆さまに伝えたい想いを聴かせてください!

私は仕事をする上で、ミスを恐れないことを大切にしています。色々なことへの挑戦が、新たな人との関わりが生まれるきっかけにもなりますしね。
そうした挑戦を積み重ねた先で商品が完成する瞬間や、実際にお客さまからの声が届いた時は、本当にうれしいです。

普段はなかなか見えない部分かもしれませんが、酪農家たちが日々牛たちと真剣に向き合う先に生乳があって、アイスやプリンがあります。商品のおいしさはもちろん、そういった酪農家の背景も含めて知っていただけたらうれしいですね。
その分、私たちは胸を張って「おいしい」と言えるものを作り続けていきたいと思っています!

今回お話を伺い、牛たちの健康や快適な環境づくりに日々向き合う酪農家の皆さんの、牛たちへの深い愛情を強く感じました。
ぜひ一度、酪農家の皆さんの想いが詰まった「THE ICE」と「New Pudding」を食べていただき、生乳本来のおいしさを楽しんでいただけたらと思います!
本日はお二方とも、どうもありがとうございました!


